こんにちは、生きる(@loveho_z)です。

おもしろい本を読んだので感想というか内容の紹介というかを書きたいと思います!
「ヒトはなぜ自殺するのか 死に向かう心の科学」の感想


おもしろかったー。
おもしろかったんですけど、感想書くの苦手なので、参考になった部分を引用しつつ紹介しようかなと思います。

軽く紹介するだけなので、気になった方は実際に手に取って読んでみてください。
ということで、全8章あるうちの第4章「自殺する心に入り込む」から、自殺に至るまでの6つの認知ステップを紹介していきます!

自殺に至る6つのステップ~「ヒトはなぜ自殺するのか」より
「私なら、あと戻りして、自分を失わないようにしろと言ってあげるだろうね」とロイは言った。「プロセスを知ったほうがいいと。(中略)そうすれば少なくともそれが一時的な状態だと気づけるからね。(以下略)」
社会心理学者ロイ・バウマイスターの言葉「ヒトはなぜ自殺するのか」(p.153)より
この「自殺に至る6つのステップ」は、社会心理学者のロイ・バウマイスターの論文「自己逃避としての自殺」が元になっています。
1.期待値に届かないこと

自殺に至る6つのステップのうち、最初のステップは「期待値に届かないこと」です。
「期待値に届かない」状態は、上の記事で書いてる相対的な幸せと同じで、年収200万円以下とか、独身とか、ひきこもりとか、〇〇だから不幸みたいな絶対的なものではなくて、自分の期待(基準)と現在の自分との差(ギャップ)に苦しんでいる状態です。
超有名スター選手からエリートビジネスマン、お金持ちから貧乏、結婚から独身、親からのプレッシャー(いい大学に入りなさいとか)に答えられそうにない、などが期待値に届かないことの例として挙げられてます。

自分みたいに、人生ずっと低空飛行だと自殺に至るステップになかなか入らないということですね。
2.自己への帰属

「自己への帰属」は、1の「期待値に届かないこと」の原因がすべて自分にある、と考えてしまうことです。
こうなったのはすべて自分が悪い!と思うこと、が「自己への帰属」になります。

自分みたいに、親が悪い!とか世代が悪い!とか、あのとき同級生にハブられたのがトラウマになってて悪い!とか、ヒトのせいにしてるヒトは自殺に至るステップに入らないということですね。
逆に言うと、自殺したくないなら、すべて他人のせいにするくらい厚かましくてちょうどよいということかもしれません。
3.自意識の高まり

2の「自己への帰属」で自分が悪いことになったので、自意識過剰になっていきます。
こうなってしまったのは自分が悪い…なんて自分はダメなんだ…と思い悩み、そのことをつねに考えるようになります。

もっと明るい人間だったらとか、あのとき本音で話しとけば…とか、勇気があればとか、普通の価値観を持った人間だったらとか、約束を守っておけばとか、仕事を辞めなければとか、、、
そして、自分の欠点に意識を集中しているので、他者への関心が薄くなり、共感能力も弱まります。

ヒトのことを考えてる余裕がない。
飲酒は一種の自殺だが、すぐに生き返れるし、翌日から新たにすべてを始められる。飲酒は自分を殺し、次に自分が生まれ変わる。俺はこれまで1万回か1万5千回の生を生きてきたことになる。
チャールズ・ブコウスキー「ヒトはなぜ自殺するのか」(p.139)より

そんな自意識過剰な自分がイヤになり、飲んだくれです。
4.否定的感情
自殺には意識の喪失という魅力があり、自殺にはいま経験しつつある「否定的感情」という苦痛を終わらせることにある。
「ヒトはなぜ自殺するのか」(p.144)より

積極的に死にたいわけじゃないけど、自分で自分を責めて苦しみながら生きる(否定的感情を持ちながら生きる)くらいなら死んだほうがマシ。。
と思うようになります。
5.認知的解体
自殺の準備をしている間は、もう未来について思い悩まなくてすむ。というのも、未来はないという決断をしてしまっているから。過去も、それによって精算されて、悲しみや心配や不安を引き起こすことはなくなる。そして迫りくる死は、現在だけに心を集中させてくれる。
社会心理学者ロイ・バウマイスターの言葉「ヒトはなぜ自殺するのか」(p.149)より

死ぬのが決まったので、もう迷わなくてすむという段階です。
あれこれ抽象的なこと(難しいこと)を考えなくなり、具体的なことに集中するようになります。
目の前のことに集中するので、前向きで肯定的な感情を持つこともあるみたいです。

この本を見て始めたわけじゃないですけど、、自分もタスクをやってる間は、現実を忘れてタスクに没頭してる気がします。。
6.抑制解除

5の「認知的解体」で難しいことは考えられなくなったので、生きられないなら死ぬしかないと考えるようになります。
自殺学でもっとも危険なことばは「だけしかない(オンリー)」である。
臨床心理学者エドウィン・シュナイドマンの言葉「ヒトはなぜ自殺するのか」(p.151)
逃げる、辞める、環境を変えるとか、他の選択肢を検討することが難しくなるみたいです。

抑制解除の段階では、「死ぬか生きるかどっちかしかない」という二分法的思考にはまり込むそうなので、そうなったときには一歩引いて他の選択肢がないか考えるか、少し立ち止まって時間を置いてみるのが大事なのかなと思いました。
そんな感じです。。

以上になります!
本の感想は難しい


参考にしようと思って「ヒトはなぜ自殺するのか」のAmazonレビューを読んだんですけど、長文でシッカリ書いてる方が多くて、あんまり参考になりませんでした。。
あんなちゃんとした文章書けない・・・。
本の感想書くのって難しい・・・。

でも、フリック入力と同じで、続けてれば上達するかもしれないので、またちょくちょく読んだ本の感想は書いてみようかなと思います。
そんな感じで、今日は終わり!
それでは!
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